口座システムごとの課税時期の違い含み益とスワップポイントが課税されるか
口座システムごとの課税時期の違い利益の発生時期で変わる
FXは取引業者のシステムごとに、課税される時期(利益の発生時期)が違います。
具体的には、
1.含み損益が課税対象(確定損益扱い)となるか?
2.未決済ポジションのスワップポイントが課税対象(確定利益扱い)となるか?
です。
FXのシステムには、大まかに言って3タイプあります。
A.含み損益とスワップポイントが毎日口座に反映されるタイプ
B.含み損益は口座に反映されないが、スワップポイントは毎日反映されるタイプ
C.含み損益もスワップポイントも決済するまで口座に反映されないタイプ
どの口座システムのFX業者を利用しているかによって、その年の利益額同じ人でも、ある人は課税され、ある人はその年は課税されない、ということが起きてくるんです。
含み益も課税対象となるシステム未決済でも年末時点の損益で課税
Aの、含み損益とスワップポイントが毎日口座に反映されるタイプは、ポジションを決済していなくても、毎年12月31日時点での損益で、課税されます。
正確にはこのタイプのシステムは、NY時間の日付が変更されるタイミングで毎日ポジションを決済し、すぐに同じポジションをたてなおしており、厳密には含み損益というものは存在していません。
顧客の方ではあまり意識しませんけどね。
含み益は課税されずスワップだけ課税対象となるシステム貯まったスワップに課税
Bの、含み損益は口座に反映されないが、スワップポイントは毎日反映されるタイプは、ポジションを決済していなければ、含み益には課税されず、スワップポイントの合計額にのみ課税されます。
貯まったスワップだけを口座から引き出せるような場合、このシステムであることが大半です。
含み益もスワップも決済しなければ課税対象とならないシステム未決済なら非課税
Cの、含み損益もスワップポイントも決済するまで口座に反映されないタイプは、ポジションを決済しない限り、課税されません。
くりっく365もこのタイプです(くりっく365は取引所取引のため、参加しているどの業者で取引しても、このタイプです)。
私のFXの必要経費
スワップ派なら含み益は課税されない口座で決済せずにスワップだけ引き出せる口座も
スワップ派であれば、B.やC.のタイプのシステムが合っていると思いますが、C.の場合は貯めたスワップポイントを再投資するにはポジションを決済しないといけませんから、どっちにするか悩ましいところかも知れませんね。
なお、C.のシステムでありながら、ポジションを決済せずにスワップだけを引き出せるような口座も存在します。
ただし、その場合は引き出したスワップの年間合計額が課税対象になります。
含み損益が課税対象でも不利とは限らない含み損のときは損益通算可能
A.の業者の場合、含み益についても課税されてしまいますが、逆に含み損になっている場合は、スワップポイントや他のFX業者での利益と通算することも出来ますので、一概に税金対策として不利とは言えません。
自分が今使っているシステムが上記のどのタイプになるか、確定申告前に取り扱い業者のHPやサポートデスクで調べておいた方がいいですよ〜