個人開業のデメリット会社の副業禁止規定や失業保険など
個人開業のデメリット開業前にデメリットを確認しておくこと
経費を増えることで節税につながるという個人事業主としての開業。
いいことばかりかと思うと、実はそんなこともありません。
サラリーマンやOLの方には大きなデメリットになってしまう可能性もあります。
主にサラリーマン・OLにデメリットあり個人事業主のデメリットを受ける
もともと日本では、サラリーマンはサラリーマン1本、自営業者(個人事業主)は自営業者1本で生計を立てるという考え方が一般的です。
そのため、サラリーマンでありながら個人事業主として開業しようとすると、個人事業主のデメリットもそのままサラリーマンも受けてしまうような制度になっています。
個人事業主として開業するときは、必ずそのデメリットもわかった上で開業することをおススメします。
会社が副業禁止だと、社内処分の危険アリ!
会社が副業禁止だと、社内処分の危険アリ!会社にばれると危険
勤めている会社に副業禁止規定がある場合、もし会社に個人事業主として開業していることがばれると、「服務規程違反」として社内で何がしかの処分を受ける可能性があります。
サラリーマンやOLの方は、勤務時間は会社の仕事に専念する義務があり、また休養を取って仕事の疲労が業務に影響しないようにする必要があります。(有給休暇なんかはその典型的な例ですね。)
そのため、例え休日だけとはいっても、個人事業として「業」を行うなどもってのほかだー!っという経営者も結構います。
経営者からすれば、勤務時間外はちゃんと休んで、勤務時間はその分バリバリ働いてもらいたいですからねぇ。
個人開業する前に、必ず自分の会社の規則を確認しておきましょう。
会社の総務に行けば見せてもらえると思います。
失業保険が受給できなくなる!隠して受給すると不正受給
失業保険は、その名の通りリストラや自己都合退職で今の勤め先をやめたときに、一定の条件を満たすと支給されるものです。(正確には雇用保険の「失業等給付」っていいます。)
失業した人が受給できるものですから、サラリーマンとしては失業しても、個人事業主としても開業している人はそちらの「業」がありますから、失業者ではありません。
もし失業した場合に、個人事業主として開業していることを隠して失業保険を受給すると、不正受給 となり、法律違反となってしまいます。
毎年必ず確定申告が必要!20万円以下でも損失でも
もしFXでの利益が年間20万円以下であっても、また残念ながら大損失を出したり、途中でFXをやめたとしても、税務署に廃業届を出すまでは必ず確定申告 しなければなりません。
記帳と帳簿書類の保存義務アリ!保存は最大7年
個人事業主として開業すると、収入と経費がいつ・いくら発生したか記録する「記帳義務」と、その帳簿書類を最大7年保存する「帳簿書類の保存義務」が発生します。
この記帳と帳簿書類の保存義務、以前は一定の売上がある人だけが対象でしたが、平成26年1月からは個人事業者は全て義務化
されることになりました。
とはいえ、帳簿の形式は自由で、収入や経費について「いつ・誰から・いくら」かが分かればOKとなっていますので、FXの場合は取引報告書だけで足りてしまいます。
サイト運営で開業した場合でも、アフィリエイトなら取引履歴が分かりますので、必要経費だけをまとめておけばOKです(ただし、「地代家賃」・「消耗品費」・「水道光熱費」・「通信費」といったように、項目ごとに分類することが必要です。)。
⇒白色申告用の簡易帳簿テンプレート
個人事業主として開業する場合には、上記のようなデメリットもあることを良く考えた上で届出をしてくださいね!
なお、専業主婦(夫)や学生の方など扶養に入っている方は個人開業した場合のデメリットは特筆すべきものはありません
(毎年確定申告しなければならないのと記帳ぐらいです。)
個人事業主だからといって扶養から外れるということもありません。
扶養に入るか外れるかという基準は、年間の収入・所得が関係するだけです。
(詳しくは⇒扶養から外れる目安
)