申告書第3表の作成FX・くりっく365の利益と経費を入力する
申告書第3表の作成FX・くりっく365は分離課税の所得欄に入力する
「確定申告書の作成」で、給与の源泉徴収票の内容や、事業所得や年金の金額を入力したら、いよいよFXやくりっく365の取引内容を入力していきます。
FXやくりっく365は、「分離課税」といって給与などの他の所得とは合算せず、分離して課税する制度になっています。そのため、入力欄も分離課税用の入力欄が、別に用意されています。
(店頭取引のFXも平成24年分の取引からは、くりっく365と同じ分離課税になっています。)
1.分離課税の所得欄を見つける画面の一番下までスクロール
「確定申告書の作成」で解説したように、源泉徴収票に記載された各種控除まで入力し終わったら、画面を一番下までスクロールしてみましょう。

上の画像のように「分離課税の所得」という入力欄があります。
下の方の「先物取引に係る雑所得等」をクリックしてください。
所得額と控除額の入力
2.申告書第3表にFX・くりっく365の所得額を入力年間の取引の詳細を入力する
すると、新しいウィンドウで「先物取引に係る雑所得等」という画面が出てきます。
こちらは「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」と言われる物ですが、まぁそれは置いといて。

まず、左上の「所得区分」で「雑所得用」を選択。
「種類」には「外国為替証拠金取引
」でいいでしょう。
さて、その下に「決済年月日」ってあります。その下には「数量」や「決済の方法」とあります。
「え〜?!まさか1年間取引したポジションを全部書き出すの…???」と、思われた方もご心配なく。
いくら何でも1年分の取引を1枚ずつ入力してたら日が暮れちゃいますし、それを確認する税務署も大変です。
そのため、取引業者から毎年2月頃に送られてくる、年間損益報告書をもとに、1年間の合計を入力すれば問題ありません。
まず、「決済年月日」は空欄でOK。
「数量」は、1年間で決済したポジションの合計数を入力してください。(1枚=10,000通貨 です。)
「決済の方法」は「差金決済」と入力すればOK。
(差金決済とは反対売買をして差額を受け渡す方法のこと。FX・くりっく365ではほとんどがこの方法となります。)
次に「差金等決済に係る利益又は損失の金額」に、FXやくりっく365での年間の利益の合計額を入力します。
3.申告書第3表にFX・くりっく365の経費額を入力取引手数料の2重計上に注意!

その後、同じ画面上で必要経費を入力していきます。(上の画像で青く囲った部分)
ここには手数料を入力する欄がありますが、業者から送られてくる年間損益報告書に、既に手数料が引かれた金額が利益として記載されている場合には、手数料を必要経費とすることはできません 。(してはいけませんよ〜。2重経費になっちゃいます。)
その他かかった各経費の年間合計額を入力していきます。(プロバイダー料金やセミナーへの交通費、振込手数料など)
なお、FXやくりっく365を、複数の業者で取引している場合は、下の方にある「もう一件入力する」をクリックして、それぞれの業者ごとに入力した方が良いでしょう。
税務署に説明を求められたときに、説明しやすいですし。
(ただし経費は2重に計上しないように!)
さて、去年までの損失の繰越をされない方は、これで申告書第三表(分離課税用)の入力は終了です。
4.各種控除の入力雑損控除や医療費控除など

次に進むと、「所得」から差し引くことが出来る控除を入力する画面になりますので、源泉徴収票に記載されていない控除があれば、入力していきます。
社会保険料控除や生命保険料控除、配偶者控除といった源泉徴収票に記載される控除は、源泉徴収票の画面で入力済みであれば、ここに既に反映されているはずです。
雑損控除や医療費控除など、年末調整されない控除は源泉徴収票に記載されませんので、ここで入力していきましょう。
入力方法は、記入したい控除をクリックすると、別ウィンドウで入力画面が出ますので、それぞれ、画面の案内にしたがって入力しています。


全ての所得と控除を入力し終わると、所得税の納税額が算出されます。所得税は国に納める税金ですが、所得税とは別に住民税も発生しますので、注意してください。
5.住民税の納付方法の選択自分で納付するか・給与からの天引きか


次に住民税の納付方法についての選択画面となりますので、自分で納付する「普通徴収」か、給与から天引きされる「特別徴収」を選択 してください。
ま、普通は会社にいろいろ詮索されても微妙ですから、普通徴収を選択した方がいいんじゃないですかね〜。
5.住所・氏名の入力、印刷提出方法の選択直接持ち込み、または郵送


次に住所・氏名等を入力し、後は「印刷画面の表示」をクリックして、PDFを印刷して終了です。
損失繰越をしない場合は以下の書類を印刷してください。
・確定申告書B 第一表、第二表
・申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
以上でFX・くりっく365の確定申告書類の作成は終了です。
あとは印刷した上記3つの書類を、所轄の税務署に直接持ち込んで提出するか、郵送すれば、確定申告終了です!
お疲れさまでした〜
※申告・納税方法については、「いざ申告・納税
」のページもご覧ください。